第1回 WCTサーファーのココ・ホーのバックサイドリエントリー

鴨川のマルキはたるくてパワーが無いのだが、どんどん先が崩れて行ってしまう早めの波が多い。このライディング画像は3回のバックサイドリエントリーの入ったココ・ホー選手ライディングだ。

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ここで注目したいのは、この3回のリエントリーのタイプがすべて異なる点である。

1回目のリエントリーはリップの厳しい部分を狙わずにどちらかというとアップスンダウンに近いものとなっている。これはテイクオフの時点でショルダーの壁が長く、まずはスピードを付けて抜けることを第一に考えているのだと思われる。斜めにテイクオフし、スピードを殺さないようにゆるやかなターンをしている。
ボトムターンもトップターンも浅めだが美しくパワフルだ。↓

 

この選手が上手いなと思うのは2回目のターンだ。この2つ目のセクションはスープがわりとまとまって長く崩れてきている。本来ならばボトムからそのセクションの真ん中あたりにリエントリーをしかけ、それが最後のマニューバーとなってしまうという感じなのだが、あえてタイミングをずらし、早めに手前側のリップに軽くボードを当て、崩れてくるスープの力と波のボトムを非常にうまく使い、スピードを殺さないように長いセクションを抜け次のマニューバーにつないでいる。
どちらかというとフローターのような役目をしているマニューバーだ。フローターはスープの上を走るがこのマニューバーは長くボトムを使っている。↓

 

 

そして最後にそのセクションの出口で行っている3回目のリエントリーだ。ポジション、ボードの上がる角度、タイミング、ボードの戻り方、パワー、コントロール、すべて申し分ない。↓

これらの3種類のリエントリーを機能的に配置し1本のライディングとしてまとめているこの選手のレベルの高さを感じる。バラエティーで、まさにグッドフローと呼べる素晴らしいライディングだ。

 

小川昌男 (Masao Ogawa)

1982
年立教大学理学部卒業後、OGM社を設立、シェイプを本格的にスタート。
マウイ、鎌倉、鴨川の3箇所にシェイプ拠点を持ち、ショートからロングまであらゆるタイプの板を独自のセンスで削る感性と、海外・国内での豊富な経験を元にした確かな技術を持つ。1984年セイルボードマウイ、1986年ディック・ブルーワサーフボードとシェイパー契約。JPSAのヘッドジャッジを10年、ASP Japanのヘッドジャッジを6年、また5年間にわたってASP海外ツアーをインターナショナルジャッジとして転戦した経歴をもつ。現在でも年間90日以上プロコンテストでのジャッジを行う。

【ホームページ】

http://ogmsurf.com/

 

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